唯一の被爆国である日本から「核兵器のない世界」をどう訴えかけ、どのように発信をするべきか。サウンドアーティスト・Makoto SakamotoとYutaka Sakamotoの二人が、戦争被爆経験のある長崎から全世界に向けて核兵器廃絶を訴えかけるためのアートパフォーマンスを行います。
この企画は、フランス・モーブルゲにあるアート施設「The Foundry」で活動するロシア人現代美術家・Andrei Molodokinと協働し、ロンドンを拠点とするアート支援団体「a/political」の協力のもと、核兵器のない世界の実現を求めます。
1945年、広島に続き、人類史上2発目の原子爆弾が投下されたことで、約7万人以上の市民が犠牲となった長崎原爆。長きに渡り、核兵器の凄惨さを訴え続けてきた被爆者をはじめとする”核兵器廃絶”に声を上げ続けてきた人々の思いにようやく応えるかのように、2021年1月、新たな国際法として「核兵器禁止条約」が発行されました。
しかし、核兵器のない世界の実現を求めるわたしたちの意志とは裏腹に、2022年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻という現実とプーチン大統領による核兵器使用の可能性が、この条約とは逆行しているのではないかと、世界各国が再び強い危機感を抱き始めています。「核兵器禁止条約」とは、核兵器の開発をはじめとする、製造、保有、使用、そして使用の威嚇まで、全ての行為を禁止とする条約です。わたしたちは、条約の発効で生まれた”核廃絶”への機運を絶対に絶やしてはなりません。
2022年8月9日長崎原爆の日、我々は、生まれ故郷であるこの美しい長崎から国際社会へ、核兵器がどんな場合も禁止されるべき兵器であるということをサウンドとアートで訴えかけます。世界で唯一の被爆国である日本だからこそ、核兵器のない世界への希望を失ってはいけません。これまでも、そしてこれからも、わたしたちは長崎から過去を学び、核兵器廃絶のためになにをすれば良いのか、現在や未来を考え、一人一人が真摯に取り組んでいくことが必要だと考えています。
題 名 | 長崎平和集会 – ATOMIC MESSAGE
日 時|2022.08.09(火)
13:00 -21:00
主 催|a/political label & e-musik
映 像 | Andrei Molodkin
音 響 | Makoto Sakamoto
- サウンドパフォーマンス -
MAKOTO SAKAMOTO & Yutaka Sakamoto
テキスト: 坂本真、坂本豊 Sakamoto Bros
エディター: MOLS magazine / Ari Matsuoka