この夏、日本×カリブ交流年 ※ の特別企画として「カリブ海へ旅する映画祭 〜CARIBBEAN FILM FESTIVAL 2024〜」が開催されています。

“都心にいながらカリブ海気分を味わえる” をコンセプトに、東京・渋谷と大阪・梅田で、カリビアン映画9作品が上映されます。とくに注目されるのは、 2024年に日本との国交樹立60周年を迎えるジャマイカと、トリニダード・トバゴで制作された映画のラインナップ。

スティールパンオーケストラの世界大会『パノラマ 』は、世界初の劇場公開。世界三大カーニバル音楽であるトリニダード&トバゴ の”ソカ・キング”と称される「マシェル・モンターノ」のライブ映像は、日本初公開です。

映画に浸りながら、カリブ海へ旅してみませんか?

日時:2024年7月26日(金)〜8月8日(木)

場所:7/26(金) ~ 8/1(木) ヒューマントラストシネマ渋谷、8/2(金) 〜8/8(木) テアトル梅田

料金:¥1,800

詳細:https://lime-jp.com/caribbeanfilmfestival2024/index.php

 


 

映画祭上映9作品(上記HPより抜粋)

PANORAMA  世界最大スティールドラムオーケストラの祭典

原題:PAN! OUR MUSIC ODYSSEY
出演 : レネゲイズ・スティール・オーケストラ、フェイスツー・パングルーブ、デスペラードス
監督:高橋 正太郎
(2024年/トリニダード・トバゴ/約80分/英語/ライブ映像 ©LIMEjitto)

カリブ海最南端の国トリニダード・トバゴにある国立公園「クイーンズ・パーク・サバンナ」で、毎年行われる世界最大のスティールドラムオーケストラの祭典「PANORAMA」。その決勝戦の模様を特別編集版にて日本初披露。

120人編成で奏でられる大迫力のステージに日本から撮影クルーが潜入。 現地録音エンジニアとタッグを組み、さらに360°カメラも駆使して迫力のステージを収録。また、ステージパフォーマンス以外にもトリニダード・トバゴの雰囲気を味わえる映像も織り交ぜ、まるで現地で体験しているような迫力の映像。


マシェル・モンターノ ライブインジャパン 

原題:This is SOCA ! Machel Montano Live in Japan
出演:マシェル・モンターノ、ミンミ、ナイラ・ブラックマン、デビッド・ラダー
監督:LIMEJITTO
(2024年/トリニダード・トバゴ、日本/80分/英語/日本語字幕/ライブ映像 ©LIMEjitto)

世界三大カーニバルのひとつであるトリニダード・トバゴのカーニバル。そのカーニバル音楽であるSoul of Calypso=Soca(ソカ)のアイコンとして君臨する歌手MachelMontanoの初来日ライブステージの映像を初公開。更にはソカを代表するアーティスト達の生の声を収録した貴重なドキュメンタリー映像。

1974年11月24日にトリニダード・トバゴのポートオブスペインで生まれたMachel Montanoは、幼少期から音楽の才能を示しわずか7歳でその音楽キャリアをスタート、数々の賞を受賞し世界的な舞台で活躍。本映像では、彼の情熱とエネルギーに満ちたパフォーマンスを堪能できる。


ハーダー・ゼイ・カム

原題:The Harder They Come
出演:ジミー・クリフ、 デスモンド・デッカー
監督:ペリー・ヘンゼル
(1972年/ジャマイカ/103分/英語/日本語字幕/BD上映)

1970年代にレゲエの存在を世界に知らしめた名作映画。ジミー・クリフやザ・メイタルズなど、レゲエを代表するミュージシャンが出演し、全編にわたってレゲエがフィーチャーされる。

ジャマイカ初の長篇劇映画であり、ゲットーの熱気に満ちた”リアルジャマイカ”を描いた本作は、世界中でカルト的な人気を獲得し、レゲエを世界に広める決定的な火付け役となった。また、同作のサウンドトラックは、2021年に米国議会図書館の国家保存重要録音物登録簿に登録されるなど、その音楽性も高く評価されている。


ロッカーズ

原題:ROCKERS
出演:リロイ・ホースマウス・ウォレス、バーニング・スピア、グレゴリー・アイザックス、ビッグ・ユース、ジェイコブ・ミラー
監督:セオドロス・バファルコス
(1978年/アメリカ/99分/英語/日本語字幕 ©Blue Sun Film Company)

1978年伝説の「One Love ピース・コンサート」の直前、ボブ・マーリーは*Rockers*の試写を観て言った…「面白い!気に入った!」彼は*Rockers*のリアルな叫びと精神の真実に満足した。その言葉を受けた瞬間から*Rockers*は全世界に翔び立っていった。

次々と流れるレゲエスタンダードの名曲をモチーフにした青春ストーリー。豪華ミュージシャンたちが本人役で登場その個性を「演技」というセッションでリアル・ジャマイカ、リアルキングストンを表現する。


ダーティー・ジムズ

原題:DIRTY JIM’S
出演:マイティー・スパロウ、カリプソ・ローズ、リレーター
監督:パスカル・オボロ
(2005年/トリニダード・トバゴ/85分/英語/字幕なし/DVD上映 ©Maturity Productions)

この映画の製作の為に特別に再現されたカリプソテント(ライブハウス)”ダーティー・ジムズ・クラブ”。マイティーテンスパロウ、カリプソ・ローズ、テラー、ボンバー、スペリオール、リレーター等、カリプソを代表する錚々たるアーティスト達が、伝説のバンド「シル・ドプソンオーケストラ」の元に集まり歌う模様を描く。

クラシックカリプソの文化と栄光を体感出来る、楽しく心温まる音楽ドキュメンタリー。カンヌ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞、ヴュス・ダフリク・モントリオール映画祭では審査員特別賞を受賞。


クバップ・アクロス・ザ・ボーダー

原題:Cu-Bop across the border
出演: セサル・ロペス、アクセル・トスカ、ロランド・ル
監督:高橋慎一
(2015-18年/日本、キューバ/98分/スペイン語、英語/日本語字幕 ©Kamita Label)

「ニューヨークから禁断の祖国・キューバへ。国籍が、肌の色が違っても、音楽があれば俺たちは手を取 り合える」
映画『Cu-Bop』は、困難に直面しながらも、それをものともせずに、自分の音楽を演奏し続けるキューバのミュージシャンたちを記録したドキュメンタリー作品。

ハバナの片隅の古びた住宅地、ニューヨーク・ハーレムのディープなラテン人居住区、カメラは驚く程近距離でミュージシャンたちを記録し、生活と共にある本物のキューバ音楽を活き活きと描き出してゆく。


カリプソ・ローズ

原題: LIONESS OF THE JUNGLE
出演:カリプソ・ローズ、マイティー・スパロウ
監督:パスカル・オボロ(2011年/トリニダード・トバゴ、 フランス/85分/英語/日本語字幕©Maturity Productions)
(2011年/トリニダード・トバゴ、 フランス/85分/英語/日本語字幕 ©Maturity Productions)

 

現在も世界を飛び回り活躍する84歳のカリプソ歌手、カリプソ・ローズ。彼女の70歳を記念して制作されたドキュメンタリー映画。

やさしく力強い歌声とチャーミングな笑顔で、多くの人びとを勇気づけてきた彼女は、里子、闘病、女性差別、性的暴行といった苦難を乗り越え、トリニダード・トバゴを代表する国民的シンガーとして確固たる地位を築き上げた。カリプソ・キングとして知られるマイティ・スパロウとの貴重なライブをはじめとするライブ映像や、奴隷として連れてこられた祖母の故郷ベナンを訪れるアフリカの地への回帰など、さまざまな角度からカリプソ・ローズの波乱の人生を追っていく。


スティールパンの惑星

原題: PAN! OUR MUSIC ODYSSEY
出演: レイ・ホルマン、アンディ・ナレル、レン”ブグジー”シャープ、レナルド”レッド”フレドリック
監督:ジェローム・ギオ&ティエリー・テストン
(2013年/トリニダード・トバゴ、フランス /80分/英語/日本語字幕 ©CaribbeanMusicGroup/Winds/Santimanitay)

カーニバルの熱狂と興奮に沸くカリブ海最南端のちっぽけな島トリニダード・トバゴで生まれた、世界で一番新しいアコースティック楽器 スティールパン。その創世と今を、時空を超えて描くドキュメントドラマ。

少年たちが盗んだ廃棄物のドラム缶、それがスティールパンの原型となった。貧困と抑圧、暴力と抗争の時代を生きたレジェンドたちの貴重なインタビューが、なぜこの楽器が生まれなければならなかったかを語る。


テクアニとドゥエンデ

原題: Tecuani and The Duende
監督: リー・マクローリン、デービッド・ダニエル・スミス
(2019年/ベリーズ/20分/英語/英語字幕/短編アニメ)

日本初公開。カリブ海の美しい国ベリーズ発の短編アニメーション映画。ベリーズの保護種である野生動物ジャガーについての話で、この国の民話が組み込まれている。

映画の主人公はカリブ海の先住民族のマヤ族。少女テクアニは、紫色のトカゲを追いかけて森の洞窟に入るが、そこから冒険に巻き込まれることになるとは知る由もなかった。彼女の旅は、指のない恐ろしい伝説の守護者、森の番人タタ・ドゥエンデとの出会いから始まり、千年前の壮大な物語に目覚めさせる。彼女は、自分の運命を果たし、人々を目覚めさせるための「ジャガーの声」を見つけることができるのか? 古代の神秘と現代の冒険を融合させた物語。


※ 日本×カリブ(日・カリブ)交流年とは?
2024年は、日本とジャマイカ及びトリニダード・トバゴ国交樹立60周年。
日本とカリブ共同体(CARICOM)が事務協議開始より30年。
本イベントは外務省より交流年に貢献するイベントとして認定されている。