『-a』（21_21 DESIGN SIGHT “The Year 2121: Futures In-Sight”）
photo by Harumi Shimizu

新しい聴覚体験を創出するプロジェクト「See by Your Ears」を主宰する、音楽家・サウンドアーティストevalaの作品『-a』が展示されます。聴覚の次元から、私たちの新たな経験を探求してきたevala氏。その作品たちが与える空間の揺らぎは、単なる音の経験と言うよりも、むしろ私たちの皮膚にじかに浸透していきます。そして音の震えが、地球の最下層にある空気の存在を明らかにし、私たちを生命の源へと導いてくれるのです。今回evalaご本人より、以下のメッセージをいただきました。

未来に向けた”問い”を導き出すために、出展作家それぞれが3つの言葉を組み合わせ”問い”を選ぶ中で、僕は全て黒く塗りつぶし「feel」という言葉だけを残した。
そして、これまで世界中で拾い集めた音をつかって「深海の森林」のような架空の空間『-a』をつくった。そこでは、北欧の鳥と南米の虫が共存していたりする。ぜひ高密度で駆けめぐる多くの生命の音に耳を澄ませ身を委ねてみてほしい。
かつて、言葉に前に音楽があり音楽の前に音があった。今、音そのものに立ち返って、現代のテクノロジーとともに創作することで見いだせる新しい地平があると、僕は信じている。