「美大じゃない大学で美術展をつくる vol.1 藤井光〈日本の戦争美術 1946〉展を再演する」

会期:2024年3月11日(月) ~ 3月15日(金) 11:00-18:00 無休
場所:武蔵大学江古田キャンパス 8号館50周年記念ホール
ウェブサイト:https://masakikomori.com/

上映・対談イベント:
3月11日(月)15~18時 藤井光×香川檀(表象文化論 武蔵大学人文学部)
「藤井光《核と物》から考える厄災の記憶」
※東日本大震災をテーマにした藤井光作品《核と物》上映(59分)+対談
3月13日(水)16~18時 藤井光×星野太(美学・表象文化論 東京大学大学院総合文化研究科)
「〈歴史〉に憑依する」

企画概要:
「美大じゃない大学で美術展をつくる」の第一弾として、「藤井光〈日本の戦争美術1946〉展を再演する」を開催します。
本展では、藤井光によって2022-23年にかけて発表されたシリーズを紹介します。連合国軍占領期の1946年、東京都美術館でGHQ・SCAPによってひとつの展覧会が開催されたことはあまり知られていません。この展覧会は、有名画家の手による戦争画が「芸術なのかプロパガンダか」精査し、接収した絵画の扱い方を定めるためのものでした。2022年藤井は、東京都現代美術館の展示室内にこの展覧会を再現した〈日本の戦争美術1946〉展を開催し、その歴史や記憶の持つ現代的意味を問うています。翌2023年藤井はさらに同展をオンライン版として発表し、そのピースを販売しました。
過去に起こった出来事を再びその場に再現すること、現在地が持つ時空間の条件を問いながらそれを行うことを〈再演〉と呼ぶのであれば、「あらゆる展覧会は再演である」ということになるのかもしれません。藤井光が「戦後/日本」という時空から召喚した展覧会は、作家自身の手によって再びウェブ空間へと再構築されました。本展はそれらをまた、「大学/人文学部/ホール」という空間で引き受ける試みです。
期間中には、東日本大震災の記憶を主題とした映像作品《核と物》上映会、および、作家と研究者の対談講演も実施します。