人類学者でありアーティストでもある著者によるインドネシア現代美術に関する詳細な民族誌とその分析。

現代美術の国際展「ドクメンタ15」(2022)のアーティスティック・ディレクターをつとめるルアンルパなど、国際的に注目されるアーティストやコレクティヴを多く生み出してきたインドネシアだが、そのアートシーンについて、日本では断片的な情報しか入ってこなかったのが現状。
インドネシア美術について深く知るためにも、グローバルな現代美術という実践について考えるためにも必読の書と言えるだろう。

廣田緑『協働と共生のネットワーク インドネシア現代美術の民族誌』
著者 廣田緑
定価 3600円+税
ブックデザイン 木村稔将、阿部原己(Tanuki)
発行所 grambooks
発売 2022年4月11日
ISBN:978-4-903341-25-5