Mindscapes Tokyo Week
Salon Z 「アートとケアー身体とこころをうごかすことー」
ゲスト:青木彬
モデレーター:登久希子

医療や福祉、保険、教育といった分野では「作業療法」の一環として「手仕事」や「庭仕事」といったさまざまな「作業」がなされてきました。それらは身体的な活動を通して、人間の心身をより健康な状態へと導こうとする試みです。ひとりで何かをつくることに没頭したり、複数の人たちと一緒に何かをつくりあげること、身体とともに試行錯誤することは、それを行う人間に何をもたらすのでしょうか?それらの活動をアートの側から眺めてみることで、どんなことが明らかになるでしょうか?今回のSalon Z*では、インディペンデント・キュレーターの青木彬さんをお招きし、精神病院やセツルメント運動についてのリサーチ、ご自身の「遺灰」を用いた「義足」づくりの経験などをご紹介いただいたあと、参加者の皆さまと一緒にアートとケアのあり方を考えていきたいと思います。

日時:2023年2月25日(土)13:00-15:00
会場:YAU STUDIO(千代田区有楽町1-10-1有楽町ビル10F)
定員:20名程度
参加方法:Peatixから事前申込(2/8 12:00受付開始)、参加費無料

プロフィール:
青木彬(インディペンデント・キュレーター)
1989年生まれ。東京都出身。首都大学東京インダストリアルアートコース卒業。
アートを「よりよく生きるための術」と捉え、アーティストや企業、自治体と協同して様
々なアートプロジェクトを企画している。
これまでの主な活動に「黄金町バザール2017 Double Façade 他者と出会うための複数の
方法」(横浜市、2017年)アシスタントキュレーター、まちを学びの場に見立てる「ファ
ンタジア!ファンタジア!─生き方がかたちになったまち─」ディレクター、「KAC Curatorial
Research Program vol.01「逡巡のための風景」(京都芸術センター、2019年)ゲストキ
ュレーターなどがある。『素が出るワークショップ』(学芸出版)編著。

登久希子(日本学術振興会特別研究員、マインドスケープス・キュレトリアル・リサーチ・フェロー)
博士(人間科学)。ニューヨークやワルシャワ、国内におけるフィールドワークに基づき、現代美術の実践について人類学的な分析を行ってきた。「マインドスケープス東京」では日本におけるアートとメンタルヘルスの関係について、それをどのようにグローバルな文脈へとつなぎ得るかリサーチを行っている。

*本イベントはMindscapes Tokyo Week(2/20-2/28)の関連イベントとして開催されます。会期中、Salon Zでは多彩なゲストを招きマインドスケープス東京をさまざまな角度から検証します。

主催:ウェルカム・トラスト、NPO法人インビジブル、JSPS科研費22J40018
協力:有楽町アートアーバニズムYAU、同時代のアートと人類学研究会